Bohemian Rhapsody

金曜の22時歌舞伎町。映画館の横を通りかかったので、ボヘミアン・ラプソディを見てきた。

Queenを始めて聞いたのはオペラ座の夜で、たぶん1980年頃だった。ロックでオペラとかありなんだって衝撃だった。

そのあと手当たり次第になんでも聞くようになったけど自分のホームグラウンドはEL&PとかPink FloydとかKing CrimsonとかGenesisとか(その後はENIGMAとかThe Art of Noiseとか)そっちに走っていったのは、自分の中ではオペラ座の夜から地続きのところにいた音だったから(世間様的にはたぶん違うと思いますけどね)。

でもリアルタイムで生きてるQueenはThe gameでフラッシュ・ゴードンで、Hot space tourの西宮球場で生メイ様には感動したけどなんか違う、私の好きなQueenはコレジャナイ感満載で、大好きなんだけど聞くと悲しい、そんなバンドだった。ライブ・エイドで20分ステージやると聞いても、当時は見たいとも思わなかった。

91年にInnuendoが出た時もそんなに期待してなかった(ついでにいうとA Kind of MagicとかThe Miracleとか、出たことすら知らずに過ごしてた)、けどたまたま入ったタワーレコードで目についたから買って帰って、頭割られた。私の大好きだったQueenが、なんで。今。ここに。

その時にはもう、フレディの命は尽きかけていて。神様は残酷だ。何がMade in Heavenだばかやろう。亡くした私の10年を返せってずっと思ってた。

ようやくミッシングリンクがつながった。Queenが大好きで、でも悲しくて、Bohemian RhapsodyよりDeath on two legsが好きだった35年前の中二病の私がようやく成仏してくれた。そんな映画でした。

もう一度見たい。どこで見ようかな。