nor.というサービス、ご存じでしょうか。知らなくても「http://this.kiji.is/」ではじまるURLは見たことがあるはず。47Newsとか共同通信系のニュースを配信している地方紙なんかが使ってます。
これはNordot Inc.(ノアドット株式会社)という企業が提供しているコンテンツ共有プラットフォームで、ものすごくざっくり言うと
- コンテンツホルダーがnor. が管理しているデータベースに自分のメディアの記事を入稿すると、nor.が「this.kiji.is」ドメインのURLを付与して、どこの媒体の記事か分かるようなHTML(冒頭に媒体ロゴがついている)で公開する。入稿する記事はいわゆる公序良俗に反する系のものと「タイアップ等、直接制作にお金が出ている記事」はNGという以外は割と何でもOK。
- nor.に登録しているキュレーターは、最終的に「this.kiji.is」ドメインのページをディスティネーションにするような形で、自分のサイトやSNSで配信しても良い。やり方はわりと自由。記事タイトル+本文(100字まで)+写真1枚、を自分のサイトに載せてリンクをはるでも、普通に一部分を引用要件を満たして引用してリンクをはってもいいし、トップページに置いてるリンクのとび先がいきなりthis.kiji.is みたいなやり方も可能(例:熊本日日新聞(くまにちコム)自社のトップページからリンクされている「全国のニュース」は全部this.kiji.isドメインの共同通信の記事)。
- コンテンツホルダーとキュレーターの利用手数料は無料。this.kiji.isの各ページには広告が掲載されており、その収益は、当該記事を入稿したコンテンツホルダーと、その記事をキュレーションしたキュレーターに配分される。(そこからnordotが手数料を取るビジネスモデル)そのためにキュレーターは自分が作成するリンクに「これは自分がキュレーションした」と分かるようにID(unit-ID)をつける必要がある(これが結構めんどくさい…)。
- ダッシュボードにある「キュレーションモジュール」を使うことで、this.kiji.isの全件検索結果から簡単な操作で自分のツイッターとFacebookページに直接unit-ID付きのリンク+コメントがつぶやける。
で、この仕組みでOrgannovaの記事を他の媒体にも配信できたらいいなあと思って、媒体資料作って打合せにいったら「この内容と現在掲載されてる記事ならコンテンツホルダーで問題ないですよ」とあっさり審査通りました。担当者が「夏休み取るので代わりに中瀬という者が担当します」と引き継がれた相手が後から気づいたらCEOだったのが笑っちゃいましたが。
noadotは2015年4月に共同通信とYahoo Japanが設立した合弁会社で、オフィスも汐留の共同通信の中。だから地方紙に強いんですねえ。Organnovaは地方のニュースを増やしたいけど自分で取材に行くのはお金も時間も限界あるしなあと悩んでいたので、これはいいなあと思ったのでした。
4番の「キュレーションモジュール」が結構いいかもしんない。時間が無いときはこれでネタ候補をSNSに記録しておいて、記事書く時間ができたらその中からピックアップ、とかワークフローができそうです。
参加するにあたって、ロゴが必要だったので、作っちゃいました。
ロゴタイプ
プロフィール用正方形画像
こんな感じで記事あがってます → https://this.kiji.is/275918819135422467
しばらくいろいろ実験してみようと思います。